入学試験



リクとマリーは、学園に入学するための試験が行われる場所を探し始めた。街の中心部にある大きな掲示板には、様々なクエストやイベントの情報が掲示されているが、その中に学園の入学試験についての情報は見当たらなかった。



「どこかに入学試験の情報があるはずだよ。」マリーは掲示板の前で眉をひそめながら言った。彼女は周囲を見渡し、通りを行き交う人々に耳を傾けた。



「ねえ、リク。あの人に聞いてみない?」マリーが指を指したのは、学園の制服を着た若い女性だった。彼女は他の学生たちと楽しそうに話していた。 



「うん、そうしよう。」リクも頷き、女性のもとへと近づいていった。


「すみません、入学試験についてお伺いしてもよろしいですか?」リクが声をかけると、女性は驚いたように振り向いた。



「入学試験ですか?今は試験のシーズンじゃないですけど、次回は来月の初めにあるみたいですよ。」女性は笑顔で答えた。「ただ、前もって申し込みが必要なので、早めに準備した方がいいです。」



「申し込みはどうやって?」リクは興奮しながら尋ねた。



「まずはこの近くの学園の事務所に行って、必要な書類をもらってきてください。あとは、その書類に必要事項を記入して、指定の期間内に提出すれば大丈夫です。」女性は詳しく説明してくれた。


「ありがとうございます!」マリーが明るい声を上げた。


「それなら、急いで行こう。もうあまり時間がないかもしれない。」リクは意気込んで言い、二人は急ぎ足で学園の事務所へと向かった。



事務所に到着すると、リクは窓口で必要な書類を受け取り、早速記入を始めた。マリーも一緒に手伝いながら、次第に期待感が高まっていくのを感じていた。



「これで無事に申し込みができたら、入学試験に挑戦できるね!」マリーは笑顔で言った。彼女の目は輝いており、その姿を見てリクも心が躍る思いだった。



「うん、試験に合格して、学園で一緒に学べるように頑張ろう!」リクは力強く頷き、二人は新たな目標に向かって突き進む決意を固めた。


こうして、リクとマリーは学園入学の第一歩を踏み出し、さらなる冒険の始まりを感じながら、新しい未来に向けて進んでいくのだった。

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