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「海果ちゃんに出会った日に話した過去は…確かに嘘も入ってるけど、昔から可愛いのは好きだった。女装は趣味じゃないし、女になりたかったわけでもないけど。子供の頃、男が可愛いものを好きだと、変だとか、男らしくないとか色々言われたよ。傷ついたのは本当。」


恋愛対象が男って言ってたのも嘘。


「…ふざけないでよ。私は、本当に信じてたのに。」


涙は止まらない。


「捨てるはずだった…。でも、出来なくて。」


「まだ嘘を言うの?もう、やめてよ…。」


私は涙を流しながら、睨みつけた。


「一緒にいるうちに、本気で好きになっちゃったんだよ。」


ねぇ、どれが嘘でどれが本当?全て嘘なんでしょ?


「だから、復讐の事、このまま黙っていればバレないと思った。無かった事にしたかった。でも、バレちゃって…これはヤバいなって。まじで焦った…。」


優しい人を演じて私の心をぐちゃぐちゃにして捨てるの?


「ちゃんと話さなきゃって。でも、既読も付かないし、さすがにもう終わったって思った。それでも、もう一度話したくて。」


「…分からないよ。勇里さん。私は、もう何も信じられない…。」


信じてまた裏切られたら?もう耐えられない。

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