1.オネェさんとの出会い
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私は
10年前まで母子家庭だったけど、ママがパパと結婚して現在3人で幸せに暮らしてる。
幸せだけど寂しいと思うのは、友達がいないから。
私は内気だし、勉強もスポーツも苦手で、うまく友達が作れずに、気付けば高校生。
クラスカーストで言うなら三軍女子だ。
高校入学後は、両親に心配をかけまいと友達がいるフリをして、たまに放課後は、友達と遊んでから帰ると嘘を吐く。
そして今日も友達と遊ぶ帰り…と言う設定で、私は夜道をただ彷徨っていた。
「…友達、欲しいな。」
ポツリ呟いて歩いていたら…。
「おねぇちゃん、可愛いね〜♪ひとり?」
酒に酔った30代?くらいの男に声をかけられた。
「一緒に遊ぼうよ〜。」
酒くさい…。
ネックレスもブレスレットもたくさんして、茶色の髪は長く片方だけ耳にかけていて、そこから何個ものピアスが見えた。
チャラそう。
軽々しく肩に腕を回され、私は
「近くにカラオケあるんだけど〜♪」
抵抗する間もなく引っ張られて路地裏へ。
「あ、もしかして、カラオケよりホテルがいい?」
この人は、身体目当てなんだろうか。そうだろうな…。怖い…。
「君可愛いし、買ってあげてもいいよ?」
買う⁈私、
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