第2話 トランシーバーから聞こえてきた声

(安川の父) おい大輔、玄関にトランシーバーがあるが、これ、どうしたんだ?


(安川) 父ちゃん、このトランシーバーは、すぐ近所にある幽霊屋敷から拾ってきたんだよ!


(安川の父) えっ、あの日川中学校の近くの幽霊屋敷からか?


(安川) そのトランシーバーって電池入れたら使えるかな~?


(安川の父) 大輔、このトランシーバーは正直言って使えんぞ!


(安川の父) トランシーバーのアンテナが折れてるしな~、中の配線も切れてて修理しても使えんかもな~?


(安川) 何だよ、俺ってゴミを拾ってきたのかよ~!


安川は夕飯を食べた後、自分の部屋の勉強机の上に拾ってきたトランシーバーを置いて、ベッドに横になった。


ベッドの傍に置いてあるこち亀のコミックを読みながら数時間後には寝落ちした。


(謎の音) ガ.......ガ........ガ......ガ........


(謎の音) あなた.....誰なの.........


(安川) えっ、このトランシーバーって壊れてるんだよな?


(安川) 電池だって入れてないのに、何で通信できてるんだ?


安川は壊れているはずのトランシーバーから謎の音声が流れてきたため深夜の2時頃にベッドから飛び起きた。


(安川) もしもし、君は誰?


(謎の音声) あなたこそ誰なの?


電波が安定したからなのかトランシーバーの音声が正常に聞こえる。


(安川) 俺は日川中学校1年1組の安川...


(謎の音声) 私も日川中学校1年1組なんだけど.......?


トランシーバーからは女子中学生の可愛らしいあどけない音声が聞こえてくる。




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あなたの知らない世界 毛利直人 @KOYOTE

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