第16話 絶叫切り抜き動画


学校では寝た。いや、寝たというか爆睡して授業さぼった。昨日なんだかんだサムネ作ったりして5時まで起きてたからな。

今日の配信に備えないと...



「すいません、自然に話せるようにちょっと配信付ける前に話しませんか」


『いいですね。そうしましょう。ちょっと気になってるんですけど、もしかして宮崎優斗さんですよね?』


「...え”」


『やっぱり!!私宮崎さんの大ファンでサインもらった時はうれしくてうれしくて...』


え、何?Bksの俺のファンってこと?こんな俺みたいな成績残していない底辺レーサーにファンなんてつくんだ。怖。


『あ、もう時間ですね。配信終わってから話しましょう!』


「あ...はい」



「あい配信始めますよっと一週間連続コラボ配信でもうそろそろ人と話すの嫌になってきた水夕っす」


『まだ三日目じゃろうに...んん”っ...余は任素いむす、皆の者、跪け』


-水夕さんちょっと適当過ぎないかい?

-はっ

-はっ

-はっってなに?

-任素の始まりのあいさつの受け答え

-なーほー


『んで、なにをやるんじゃ?水夕。』


「よくぞ聞いてくれた。今回やるのは!お悩み、相談部室~(棒)」


『すんごい棒読みじゃのう...』


「人の悩み聞くの苦手だからなぁ...今回用に素材箱作っておいたからそれ読んでやるよ」


説明しよう!素材箱とは、配信者用に作られたリスナーからの質問などを見れるサービスだ。まぁ一言で説明するとマシ〇マロだ。


「まずこれ」


〔あるイラストレーターです。毎回、作業中眠くなってしまうのですがどうすれば寝落ちしないでしょうか〕


「エナドリ、これに限る。」


『草、余は発狂ASMRを聞きながらサムネを作ったりするぞ?』


「発狂ASMR...?」


『ん?知らないのか?ある切り抜きchで{絶叫系切り抜き動画}ってのがあって大体の人の絶叫切り抜き動画が出てるぞ?勿論余のも』


「えぇ.....」


『その人曰く[Vsea所属のVtuberの絶叫にしか得られない栄養素がある]って言ってたぞ。』


「えぇ.....」


-水夕がえぇ.....botになったw

-確かに...もう当たり前になってるけど絶叫切り抜き動画っておかしいよな...

-洗脳済みの奴もいますと

-絶叫切り抜き動画ch  みなさん、ぜひ聞いてくださいね!あと水夕さんも絶叫してくれないと切り抜けませんのでホラゲーやってくださいねー^^

-本物いて草

-よし、ホラゲー決定な


「えぇ.....」


理不尽な!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る