雨の日

雨の日に 傘をさして

歩いてゆく 傘から雨の

雫が落ちる わたしの顔へ

雫が落ちる わたしの傘は

完全に 雨を防いで

くれないで 見えない穴から

顔にかかる


わたしの傘は 漏れている

傘は雨を 完全に

防ぎはせずに 顔にかかる

こんなことなら 違う傘

持ってくれば 良かったと

顔に流れる 雨粒あめつぶ

恨んでいながら 考える


ずぶ濡れになる 足元を

恨めしそうに 見るわたし

お金がなくて バスに乗れず

ただただ長い 道のりを

ゆっくりとゆく ただただ進む

一歩一歩 足を出す

一歩一歩 踏みしめる


いつもわたしが 使ってる

スポーツシューズは 雨に濡れ

柔らかい布は 固くなり

わたしの足を ガチガチと

傷を作って ゆくだろう

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