第10話

「じゃあ2人とも行ってくるわね♪」








「まま!ぱぱ!みずいらずたのしんでね!」







「奏は難しい言葉を使うなぁ〜」






「母さん!俺達が明後日帰ってくるまで

起きといてくれよな!!」








「ぱぱ!よるでんわするね!!」








「あぁ、待ってるよ。

気をつけてな」







「未亜ちゃんお土産楽しみにしててね♪」







「奏輔にも沢山買ってくるからな!」








「…頼むから程々にな」








未亜が目覚めた翌日、お袋と親父と子ども達は

本当に2泊の海外旅行に出かけた。







「…未亜まだ眠いだろ?」








「……………」








時刻は6時半で見送りに合わせて

未亜も起きてくれた。








「…俺も眠いから少し寝ような」







抱いている未亜にそう声をかけると

未亜は静かに目を閉じた。







「………………」








____未亜が俺の腕の中で眠りにつく








「…っ…」










____思わず泣きそうになったが

涙を必死にこらえた。

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