第3話

「ママー!!お誕生日おめでとうー!!」







「おい、奏あまり大声を出すなよ

母さんが驚くだろ」








「だって、ママに会えて嬉しいんだもん!!」







「…………………」









未亜の誕生日当日子ども達は学校を休み

俺も仕事を親父に頼んで未亜に会いに来ていた。







「ママ、かなで昨日算数のテストで95点とったんだよ!先生がね中学校に行ってもかなでは安心だって!!」









「おい!算数の話はするな!」








「…斗亜もしかしてまた60点とったのか?」








「父さん違うんだよっ!俺は文系なんだ!」









「数学ならまだしも、

算数に文系は関係ないだろ。」








「本当にね!ママとかなでは可愛いから良いけど

斗亜は男の子だから、パパみたいにかっこよくて

お勉強もできなきゃダメなんだよ!」








「…父さんはハードルが高すぎるだろ」









「そうか?斗亜なら俺どころか

上回れそうだけどな」









「…俺も母さんみたいに可愛い人と結婚したい」








「あんたじゃ無理無理(笑)

寝言は寝て言いなさいよ〜」









「なんだとかなで!

お前りゅうとに小四までおもらししてた事

バラしてやるからな!!」








「なっ!!パパ!!斗亜が!!」








「…お前らママの誕生日はどうした」







____未亜の誕生日を祝いに来たはずが

いつもの近況報告と状況は変わらなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る