第3話

「なぁなぁ、伊織」








「なんだ?」









「やっぱ親父さんの会社ついで忙しくなったら

自分の時間って減るか?」









「…俺はそんな風には感じた事ないな…。

それに自分の時間が減っても

結彩の顔さえ毎日見られたら十分だ。」








「結彩ちゃん全然会ってないな〜

今度家行っていーか?」








「お前には写真で十分だろ?

ほら」








「…確かに結彩ちゃんは可愛いけど、

なんで自分アップしてみせてくんだよ…」









「友達とはいえ結彩をほかの男の目に晒すのは

耐えられないもんでな」









「…嫁バカ」









「なんて言った?」








「!伊織ウソだよ!ちょっと待てっ…!」








____その日も俺にとっては

何の変哲もない1日だった。

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