31日

第31話

親父との電話を切った俺はすずの元へと向かった。





「すず」




「……んー……」






「…眠っている時にごめん、でも聞いてくれ」






「……なぁ…に…?」





「…俺はすずのことが死ぬほど大事だ。

そして愛してる」






「……ぇ…?」





「…ずっと言えなくてごめんな……



ずっと寂しい思いさせてごめんな…」





俺がそう言うとすずは





大きな目から涙を流した。






「…本当に、?私の事……嫌いじゃない…?」





「今まで1度も無い。

そしてこれから先も。」





「っっ…!!た…ぁぁ…くんっ」







そう言って俺に抱きついてきたすずを

俺は強く抱き締めた。






「…これからはもう絶対に同じ事は繰り返さない。

…誓ってもいい。





……だからこれからも俺のそばに居てくれ…」





俺の言葉にすずは頷いた。

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