3日

第3話

_____貴斗 side






…そろそろ時間か。




「じゃあこの会議が終わったら

俺は一度外に出る」






「あぁ、そろそろすずちゃん誕生日か」






「去年は結婚して初めての誕生日だったのに

出張のせいで祝ってやれなかったからな。

今年こそは成功させる。」






「……去年祝ってあげられなかった罪悪感で

今このザマだもんな」






「…うるさい」






「すずちゃん優しいしお前が仕事だったのも

絶対気にしてないと思うが…


それよりお前が罪悪感から距離置いてる方が

しんどいと思うぞ。」





「……あいつの顔みてると申しわけなくなるんだよ」





「……出ていかれる前に仲直りしろよ」







_____俺にそう言って肩を組んできた累は

俺の親友で小学校からの幼なじみで俺の秘書だ。







「出ていかれたりするかよ(笑)」






_____俺は累の忠告を笑って流した。

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