神託ダンジョン〜いじめられっ子の無双配信ライフ〜

月亭脱兎

プロローグ

 ——気がつくと、カイは見知らぬ場所に立っていた。


 周りにはこの世とは違う、異様な光景が広がっている。


 例えるならまるで、神話か中世が舞台のファンタジーの世界だ。

 壁には不自然な光が漂い、地面は石畳が広がっている。目の前には巨大な扉がそびえ立っていた。


「ここ、どこだよ……まさか、ダンジョン?」


 カイが戸惑いながら呟いたその時、頭の中に突然声が響いた。


『選ばれし者よ、ここは『神の修練場』である』


「えっ、だ、誰だ!?」


 周りを見回すが、誰もいない。ただ、声だけがどこからか聞こえてくる。


『君には神になるための試練を与える。この試練に耐え、力を得よ』


「神?試練?……な、何言ってんだ!?」


 カイは理解できず、ただ叫んだ。しかし、声は容赦なく続ける。


『さあ、始めるぞ』


 すると巨大な扉が音を立てて開いた。ダンジョンだと思っていたカイの目の前には広大なフィールドが広がっている。


 空には見たこともない生物が飛び交い、地面には奇妙な植物が点在している。カイは恐怖で動けなくなっていた。


「こんなこと、信じられない……!こんな場所でボクなんかが生き残れるわけないよ!」


 ——こうして、ただの高校生、しかもいじめられっ子のボクが『神の資格』を得るための修行が、途方も無い試練が始まろうとしていた。


 思い出せばあの時、あの部室に入らなければ、こんな事にはならなかったのに。


 あれは、今から数分前の出来事だった。








--------あとがき-------


ボクは創作論の中で、プロローグ短くして最初に星とか感想もらえるのがカクヨムだよね!「オレオ効果だね」とかちゃかしてました。


なので、プロローグを短くしたんだ。


なぜかって?もう開き直ったからだ。


そう、ボクは底辺作家なんだ。

 

郷に従えなのだ。

 

 

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