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回文短歌風 (この辺りで終わりとす。500まで)五十首詠 451-500
01(451)
信じぬか 強姦写真 体感が 異端邪神か 動かぬ神事
しんじぬか ごうかんしゃしん たいかん(が いたんじゃしんか うごかぬしんじ)
02
このアクメ 交換写真 快感か 遺憾、邪神か 蠢く、あの子
このあくめ ごうかんしゃしん かいかん(か いかんじゃしんか うごめくあのこ)
※ アクメ【(フランス)acmé】
03
山の医科 生体試験 落日死 クランケ強いた 異世界の魔夜
やまのいか せいたいしけん らくじつ(し くらんけしいた いせかいのまや)
※ たまのい〔たまのゐ〕【玉井】 の解説
謡曲。脇能物。観世・金剛・喜多流。観世小次郎信光作。記紀に取材。彦火火出見尊ひこほほでみのみことが釣り針を探しに竜宮へ行き、
玉の井戸のほとりで豊玉姫と契りを結ぶ。
04
寝ろ!屈め! スパイ活動 路地陰か 素人使い 弾め心根
ねろこごめ すぱいかつどう ろじかげ(か しろうとつかい はずめこころね)
05
生きて汲め! 抗体監査 こじつけつ 事故三回だ! 蠢く敵意
いきてくめ こうたいかんさ こじつけ(つ じこさんかいだ うこめくてきい)
06
離す中 トノサマバッタ 人気避け 飛び立つ浜さ 長閑な砂場
はなすなか とのさまばった ひとけさ(け とびたつはまさ のどかなすなば)
07
鯉奪う ゆりかもめ内 いかさまさ 怪異なメモか 理由は初子
こいうばう ゆりかもめない いかさま(さ かいいなめもか りゆうはういご)
08
気も重し 名残惜しがる 孫の手の 困る菓子折り 小梨も重き
きもおもし なごりおしがる まごのて(の こまるかしおり こなしもおもき)
09
夜泣く子 八面体の 御門跡 神の異端め 血は濃くなるよ
よるなくこ はちめんたいの みかどあ(と かみのいたんめ ちはこくなるよ)
※ 夜 → 春、濃くなるよ → 濃くなるは。
10
春日山 似た草の名は 罪印し 蜜花の咲く 谷間や幽か
かすがやま にたくさのなは つみしる)し みつばなのさく たにまやかすか)
11
フラダンス 常世の疼き 瞬きだ 葉巻吸うのよ 事済んだ裸婦
ふらだんす とこよのうずき まばたき(だ はまきすうのよ ことすんだらふ)
12
利無く捨て 六面体の 身柄から 神の異端め グロテスクなり
りなくすて ろくめんたいの みがらか(ら かみのいたんめ ぐろてすくなり)
13
酔った日だ 待つ尻軽の 騙すキス また乗るか理事 妻旅立つ夜
よったひだ まつしりがるの だますき(す またのるかりじ つまたびだつよ)
14
タフタ着る ブタが留守では 諍いが 最果て駿河 ダブル着たブタ
たふたきる ぶたがるすでは いさかい(が さいはてするが だぶるきたぶた)
※「ずるか」ずる【狡】ずるいこと。怠けること。不正をすること。また、その人。
15
財買うと 付ける外人 ペリドット リベンジ怒る 決闘かいざ?
ざいかうと つけるがいじん ぺりどっ(と りべんじいかる けっとうかいざ)
16
香る里 戻る死の待つ 気凪ぐ獄 亡き妻の知る と去る丘
かおるさと もどるしのまつ きなくご(く なきつまのしる ともとさるおか)
17
君のみや 野辺に小松を 挽きに来に 機微を妻子に 家の闇の御酒
きみのみや のへにこまつを ひきにき(に きびをつまこに へのやみのみき)
※ きみのみや-のへにこまつを-ひきにゆく-われもかたみに-つまむわかなを
後撰集ごせんしゅう
天暦九年-天徳元年(955-957年)
巻一:春上 作品七
18
映える笑み 幟が暴く その印 覗くは灯 仄見える画は
はえるえみ のぼりがあばく そのしる(し のぞくはあかり ほのみえるえは)
19
見る雪と 残れば木々の 涙歌 皆の疑義晴れ この時緩み
みるゆきと のこればきぎの なみだう(た みなのぎぎはれ このときゆるみ)
20
来る冬の 登山道晴れ 丘の地の 香れば饂飩 里の湯旧く)
くるふゆの とざんどうはれ おかのち(の かおればうどん さとのゆふるく)
21
戻り雨 今朝の祈祷は 雅帯び 闇這う時の 裂け目ありとも
もどりあめ けさのきとうは みやびお(び やみはうときの さけめありとも)
22
囲碁の間の 嘗ての駒で 意思示し 強いて孫の手 束の間の恋
いごのまの かつてのこまで いししめ(し しいてまごのて つかのまのこい)
23
軽く舞い 戦う女 苦役解く 厄難謳歌 只今来るか
かるくまい たたかうおんな くやくと(く やくなんおうか ただいまくるか)
24
形見なる 武家も常の世 見限りき 神代のことも 煙る涙か
かたみなる ぶけもことのよ みかぎり(き かみよのことも けぶるなみだか)
25
道標 待て路地裏で 髪留めと 身がてら後ろ 手まえる七味
みちしるべ まてろじうらで かみどめ(と みがてらうしろ てまへるしちみ)
26
賑わしい 背黄青鸚哥セキセイインコ 告げ知らし 「結婚いいぜ!」 帰省時脇に
にぎわしい せきせいいんこ つげしら(し けっこんいいぜ きせいじわきに)
27
理由世に 求め赦す日 騙す明日 まだ秘する夢 共に酔う百合
りゆうよに もとめゆるすひ だますあ(す まだひするゆめ ともにようゆり)
28
いざ試合 お相子覚悟 生贄に 渓谷囲い 青い紫陽花
いざしあい おあいこかくご いけにえ(に けいこくかこい あおいあじさい)
29
帝国死 寂しさ怒り 御成切 なお理解射し 久しく恋て
ていこくし さびしさいかり おなりぎ(り なおりかいさし ひさしくこいて)
30
春日山 似た草の名は 他愛ない 徒花の咲く 谷間や幽か
かすがやま にたくさのなは たあいな(い あだばなのさく たにまやかすか)
31
映える草 素足の祭り 入れ子の児 怜悧妻の死 明日探る絵は
はえるくさ すあしのまつり いれこの(こ れいりつまのし あすさぐるえは)
32
霞む苑 似た草の名は 他愛ない 徒花の咲く 谷臨む簾か
かすむその にたくさのなは たあいな(い あだばなのさく たにのぞむすか)
33
勝てる気に まだ球駄目か 強がるか 四日目だ、まだ 球握る手か
かてるきに またたまだめか つよがる(か よっかめだまた たまにぎるてか)
34
鈍くツキ 遂にイカン手 望み詰み その展開に いつ気づく歩に
にぶくつき ついにいかんて のぞみつ(み そのてんかいに いつきづくふに)
35
寛ぎに またフラフラと 駒連れつ 孫とラブラブ 偶に帰路着く
くつろぎに またふらふらと こまつれ(つ まごとらぶらぶ たまにきろつく
36
晴れ上がり 漕ぎ出し筏 残す疵 児の他界した 樵か、あれは?
はれあがり こぎだしいかだ のこすき(ず このたかいした きこりかあれは
37
香る枇杷 見つめる宝 元カノか 友ら語る目 罪詫びる丘
かおるびわ みつめるたから もとかの(か ともらかたるめ つみわびるおか)
38
歪む顔 涙飛び泣く 時暫し 奇特な人だ 皆拝む粥
ゆがむかお なみだとびなく ときしば(し きとくなひとだ みなおがむかゆ)
39
寛いで 似た樫拒む 巣や何処と 休むは小鹿 谷で色づく
くつろいで にたかしこばむ すやどこ(と やすむはこじか たにでいろづく)
40
お金だけ サブカルは嘘 うそやぐや 想像遥か ふざけた寝顔
おかねだけ さぶかるはうそ うそやぐ(や そうぞうはるか ふざけたねがお)
※ うそ‐や・ぐ の解説
[動ガ四]《「うぞやく」とも》鼻がくすぐったくなる。おかしくて笑いたくなる
「鼻が—・いでをかしきぞ」〈沙石集・四〉
41
残る禍か 舞い散る疫が 飛び交うか 人が消える地 今罹る子か
のこるかか まいちるえきが とびかう(か ひとがきえるち いまかかるこの)
42
残る怪我 丸まあるい貴賓 強いて待て 遺臣率いる 天翔ける子が
のこるけが まあるいきひん しいてま(て いじんひきいる あまかけるこの)
43
残る手が 騙す相方 悲しい死 仲違い明日 まだ勝てる子の
のこるてが だますあいかた かなしい(し なかたがいあす まだかてるこの)
44
残る和歌 魂籠る 叫び浴び 避けるも恋し まだ変わる子の
のこるわか たましいこもる けさびあ(び さけるもこいし またかわるこの)
45
帰路着く日 清い成果に 繋がるか 夏に快晴 良き日、寛ぎ
きろつくひ きよいせいかに つながる(か なつにかいせい よきひくつろぎ)
46
宿婿と 理を母意図す 閉ざす明日 諭すと言はば 折に込むとや
やどむこと りをははいとす とさすあ(す さとすといはは をりにこむとや)
47
品も跳び ふと鳩も退き 兵も 和月の元は 跳ぶ人も無し
しなもとび ふとはとものき つわもの(も わづきのもとは とぶひともなし)
48
鳩も他の 耽る誰名は 穢れ去れ 懸け離れたる 京の袂は
はともたの ふけるたれなは けがれさ(れ かけはなれたる けふのたもとは
49
フラダンス 常世の疼き 異世界か 生気吸うのよ 事済んだ裸婦
ふらだんす とこよのうずき いせかい(か せいきすうのよ ことすんだらふ
50(500)
技のキレ ツアーまさかな ロゴ示し コロナ禍サマー 軋轢の沢
わざのきれ つあーまさかな ろごしめ(し ころなかさまー あつれきのさわ)
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