怪談ノート

春川楓

補習

夏休み、私は補修を受けるため、学校にきていた。

教室に入ると、補修を受けるのは私だけと聞いていたのに、一人の女の子が座っていた。

(よかった…私だけじゃなかったんだ)

私がホッとしていると、先生が入ってきた。

「補修、はじめるぞー」

そう言ってプリントを私に配った。

あの女の子には配る様子がない。

「あの…この子の分は…」

私が先生に言うと、先生は首をかしげた。

「何言ってるんだ?お前しかいないじゃないか」

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