第49話 エピローグ(1) 掲示板&おやじ達
【ダンジョン】探索者雑談スレ Part120【最高】
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105:名無しの探索者
【悲報】 クレスト・パーティー解散
106:名無しの探索者
S級ダンジョン挑戦失敗と不祥事が重なったしな
残念だが仕方ないやろ
107:名無しの探索者
S級のボス戦が動画公開されなくてモヤってる
108:名無しの探索者
録画機器故障とか余裕のない敗走とか色々言われてるな
陰謀の匂いを感じる
109:名無しの探索者
陰謀厨乙w
110:名無しの探索者
実際、すごい怪我人多かったんでしょ?
死者が出なかったのが信じられないくらい
111:名無しの探索者
腐ってもAランカーが率いるクランってことじゃね
112:名無しの探索者
バーニングソード氏ドンマイwwwWWWwww
113:名無しの探索者
中ボス戦はかなり調子よかったし残念
114:名無しの探索者
クレストのメンバーって今後どうなんの?
115:名無しの探索者
岩田、マイ、アヤネはセイクリッド行くらしいぞ
ケンは聖女団って噂があるが怪しい
116:名無しの探索者
バーニングソード氏がハブられてるww
117:名無しの探索者
草
118:名無しの探索者
誰も会社に残らないんだな
119:名無しの探索者
クレストは不祥事でそれどころじゃないから
専務が産業スパイ容疑で逮捕・訴訟だし
120:名無しの探索者
機密情報の漏洩と横領だっけ?
あの専務、連行されるときの映像が草すぎたわww
121:名無しの探索者
お、俺は何も知らない、知らないんだ
俺がやったんじゃない、し、信じてくれ
あの、あの女だ! あいつが全部仕組んだんだ
俺じゃないんだ、本当だ!
こんなこと、こんなことあり得ない、あり得ないぞ
……以下、意味不明な叫び
122:名無しの探索者
文字起こし乙w
123:名無しの探索者
草
124:名無しの探索者
社長も引責辞任して、経営陣刷新らしいわね
125:名無しの探索者
社長が抜けたらクレストはクレストじゃなくなるな
126:名無しの探索者
実際アメリカのバーテックスがM&Aするって噂もあるで
127:名無しの探索者
流れぶった切ってスマソ
マイがライブ配信で酒飲みながらS級ボスの話してた!
128:名無しの探索者
だから何よw
129:名無しの探索者
突然すぎて草
130:名無しの探索者
すまん、途中で送ってもた
マイすごい酔っててジュエルドラゴンの話だったのに
変な女が~とか倒したはずなのに~とか言ってて
そんで絶対途中なのに急に配信終了した
131:名無しの探索者
今見て来たけどアーカイブも残ってないわ
132:名無しの探索者
そんなに陰謀厨に餌やるなよw
133:名無しの探索者
捗りそうだなww
134:名無しの探索者
草
135:名無しの探索者
でも本当は倒したのに失敗って公表するって
どんな理由ならあり得るん?
136:名無しの探索者
ドローンに映っちゃいけないもんでも映ったんじゃねw
137:名無しの探索者
バーニングソード氏が嫌われていたからに違いない
138:名無しの探索者
真顔で言うなしwww
139:名無しの探索者
草すぎるwwwWWWwww
~~side
「おう、お疲れさん。身体はもういいのか?」
「あぁ。僕は魔力を使い切っただけで大きな怪我もしていないしね」
佐藤はまだ入院中で連れてこれなかったが、仕方ない。
経過は順調だし、また次の機会だな。
「忙しいのにすまないね。二人には直接説明したくてね」
「構わねぇよ。俺は一応佐藤から聞いてるぞ」
「……なんの話だ?」
訳知り顔の恭介と
超級ダンジョンでのボス戦の経緯を説明する。
そして、千鶴についても。
「そうかぃ……」
「回収した千鶴の遺体はギルドの方で秘密裏に荼毘に付した。流石に表ざたには出来ねぇ」
「恭介には手間をかけたね。助かったよ」
「構わねぇよ。ホントは俺だってお前らと行きたかったんだ、これぐらいはやらせろ」
「立場ってのも面倒なものだね」
千鶴が真っ二つになったところまでは記憶がある。
だが僕が目を覚ましたときには戦闘は終了していた。
あの後、下種野郎が
そういう意味では
だが、千鶴の亡骸を
それだけでも満足している自分がいる。
「ギルドとしては、ボス討伐そのものはどういう扱いにするんだい?」
「クレストの連中と内々に相談はした。失敗扱いにすることで合意が取れた」
「まぁ、人間の言葉を喋るモンスターの存在なんて、公表できないだろうからね」
「流石に討伐映像もなしに認定しましたは通らねぇ。分かってると思うが、
「分かってるさ。部下にも徹底させるよ」
異例尽くしのボス戦だった。
徹底した情報封鎖をするしかないのだろう。
どこかのアホが漏らさないことを祈るばかりだ。
「佑介は……」
「遺品の類も遺体も見つからなかった。10年も前なんだ。そっちの方が当たり前だよ」
「そうかぃ……」
ボス部屋の奥に入った時は驚かされた。
人が埋まった巨大な宝石がいくつもあったのだ。
ドラゴンを討伐したせいか、宝石は溶け始めていた。
慌てて部下たちに全て回収させた。
宝石から出てきた昏睡状態の人々は全員連れ帰った。
だがその中に、残念ながら佑介はいなかった。
「連れ帰った人たちはどうなった?」
「ギルドの療養施設で検査入院中だ。何人かは目を覚ました。記憶の混濁と若干の幼児退行みたいな症状が出てる」
「そうか。まぁ下手すれば20年も閉じ込められていたんだろ? どんな症状が出てもおかしくはないだろうね」
「まぁ、な。ただ、どうも閉じ込められた時から年を取ってなさそうなんだよな」
それは……
知らぬ間に年老いていたよりは幸運なのかもしれないが。
切り替えて新たな人生を歩んでもらうしかないな。
「彼らの治療や社会復帰で協力できることがあれば言ってくれ。セイクリッドとして出来るだけの手伝いはするつもりだよ」
「すまねぇな。助かる」
あとは、
佐藤から聞いただけなので又聞きだが、伝えねばならない。
「直之。主様を取り込んだと言っていた存在を、山田くんたちが倒したよ」
「っ……! そうかぃ……」
「すまないが僕は気を失っていたのであまり知らない。だが、きっちり倒したとは聞いたよ」
「
付き合いの長い仲間なんだ。
「さて、直之。酒を出してくれ。弔い酒だ」
「そうだな。日本酒でいいやつ出してくれよ」
「分ぁったよ。ちょっと待ってろ」
そう言って、直之が小さなグラスを6つ並べ酒を注ぐ。
「千鶴に」
「佑介に」
「主様に」
静かに酒を
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