第104話 織田幕府・地中海制圧作戦?だよな濃姫

 1574年6月5日 8:30


 織田宗家直轄領土

 シチリア島・織田総合基地


 織田宗家城シチリアA棟100F

 中央司令室大ホール


 織田信長

「出陣前だ!昨夜の陣立て発表確認事項のみ簡潔に述べる!」


(ジブラルタル海峡封鎖海軍)

 スペイン側エウローパ沖5km

 第2空母・織田信時大将


 モロッコ側セウタ港沖5km

 第6空母・織田有楽斎大将


 ポルトガル・ファロ沖200km

 モロッコ・カサブランカ沖200km

 第2艦隊・滝川一益大将


(カスピ海・駐留海軍)

 第3艦隊・阿部慎之助大将

 第4空母・岡本和真大将


(黒海ジョージアコブレティ海岸・駐留海軍)

 第4艦隊・丹羽長秀大将


(浅野翔吾ポルトガル・スペイン軍事外交護衛艦隊)

 第1空母・織田信包大将

 第7艦隊・本多忠勝少将


(地中海キプロス島駐留海軍)

 第5艦隊・前田慶次郎大将


(地中海クレタ島駐留海軍)

 第6艦隊・小早川隆景少将


(シチリア島・織田総合基地)

 第1艦隊・織田信治大将


(黒海島・織田総合基地)

 第7空母・織田長利大将


 *****


(超大型輸送船・護衛艦隊)

 第3空母・織田信興大将

 第5空母・前田利家大将

 超大型輸送船団100隻

(バグー穀倉地帯にて出荷準備中。出航予定6月20日)


 *****


 信長

「余は滝川一益第2艦隊のイージス搭載戦闘艦尾張型に乗っておる。ジブラルタル海峡封鎖海軍で唯一大西洋に駐留する艦隊だ。

 ファロ・カサブランカ・ジブラルタルどちらにも約200kmの海域におる。

 もし翔吾のリスボン営業が上手く行かなかった場合も、中距離イージスミサイル攻撃を撃てる射程距離内である。以上!参謀本部にドバイ支所!何かあるか!」


 馬場信春・参謀総長元帥閣下

「はっ!参謀本部はシチリア島・織田総合基地内に置いた。

 5千人のAPC9部隊を1度に10部隊送れる転移ルームを備えておる。

 後詰めとして50万人控えておるゆえ、安心して作戦を遂行してくれたまえ!以上!」


 織田信照

 織田幕府中納言・ドバイ支所大将

「こちらドバイ支所!中東は平定も終わり敵対勢力皆無!念のため100万のAPC9部隊にてパトロールしております。

 緊急事態発生時!半数の50万人を即時派兵可能ですので、後顧の憂いなく戦ってきて下さい。御武運を!」


 信長

「うむ。09:00マルキューマルマル!出航だ!!全部隊全速前進!!!」


【織田幕府・地中海制圧作戦】が動き出しました。


 **********


 滝川一益

「皇帝閣下!シチリアからジブラルタル海峡までの距離1,700km。

 全部隊時速150kmで航行中。エウローパ沖、到着時刻20:20フタマルフタマル!」


 信長

「フタマルフタマル、ラジャー!信包の第1空母と忠勝の第7艦隊はスペイン帝国領バレアス海沿岸部、バルセロナとバレンシアに艦砲射撃を見舞ってやれ。但し民衆は無傷で海岸線と山を狙うのだ。

 アパッチ&オスプレイにてジブラルタル海峡封鎖と、安価な大日本皇国産・穀物類の値段を書いた翔吾作成ビラ撒きも忘れるなよ。」


 第1空母・織田信包大将

「ラジャー!寄り道して参ります。」


 第7艦隊・本多忠勝少将

「ラジャー!戦艦からの砲撃とは言え久しぶりの戦!胸が高鳴ります!」


 浅野翔吾ポルトガル・スペイン軍事外交護衛艦隊の第1空母と第7艦隊。

 信長の指示を受け艦砲射撃外交の口火を切りに、バルセロナへ航路を向けた。


 織田信時大将

「こちら第2空母織田信時!スペイン帝国サルデーニャ島カリアリ港から、多数のガレオン船が出航しました。」


 信長

「ああ翔吾の奴が昨夜のLIVE映像Newsで全世界に、出航の様子や進行ルート・目的を流しておったからなw」


 織田有楽斎大将

「某も見ましたが浅野殿w

 美味しくて安い、織田幕府公認・大日本小麦と大日本米を食べましょう。と笑った後に空母から飛び立ったB-2スピリットとアパッチの空爆映像を流してましたなw」


 信長

「翔吾にあの手の事をやらせると、実に生き生きとしているからなw」


 信時

「ゴアでポルトガル人の若い娘達を襲う暴漢が、何時のまにか南蛮人にすり替えられ、前田慶次郎殿が無双して救出しておりましたがw」


「翔吾いわく、"演出"だそうだw」


 有楽斎

「あの娘達を助けたのは副将軍と柴田勝家殿、前田利家殿だったはず?」


「翔吾いわく、慶次郎の方が"バエル"からだそうだw」


 信時&有楽斎

「「バエル??」」


「見映えがよいで"バエル"らしいぞw」


 信時

「いやいやいや、それあの3人が聞いたら、お怒りになるのでは(苦笑)」


「それがな、謙信と又左(利家)は狂戦士バーサーカーゆえ、敵を斬った事で満足しておった。権六(勝家)は翔吾を張り倒していたがなw」


 信時&有楽斎

「「・・致し方無きかと・・」」


 前田慶次郎大将

「こちら、キプロス島第5艦隊・前田慶次郎!対岸オスマン帝国アナムルから来た商船と見られる3隻の船。

 白旗を掲げ船上に大砲類も積んでおらぬ故、先ほど手の者が話を聞いてまいりました。」


「ふむ。続けろ!」


「はっ!昨夜のNewsを見たらしくスペイン・ポルトガルだけでは無く、アナムル商人にも穀物類を売って頂きたいとの事。

 本当にあの価格であれば、すぐにでも正式な契約を結びたいと、皇帝閣下への陳情書と手土産まで持参しておりまする。。。。。」


「ははは、さっそく翔吾の言うCM効果が現実になったか。どこの世界も利に聡い商人の動きは迅速であるなw

我らも見習わねばならん。

 慶次郎、今日はその商人等に名護米とパン・他に小麦粉で作った菓子類を実際に試食してもらえ。

 先ずはキプロスショッピングモール内の店で良い。次回は余が織田宗家キプロス城内で直々に談判しよう。

6月20日11:30アナムルへ迎えに行く。転移の事はまだ話すなよ。」


「はっ!畏まりました。。。それと。。そのぉ~~」


「どうした?らしくないぞ慶次!」


「それが。。。手土産で御座いますが。。商人の娘とやらで、それは驚くほど見目麗しく皇帝閣下に献上したいと。。。」


「はっ?…献上ってお前……」


 濃姫

「聞いておりましたよ慶次郎。」


 慶次郎

「うっ!!お方様(汗)(汗)(汗)」


 ソッコー織田幕府軍・全方向通信に割り込んできた我らが濃姫。


 信時&有楽斎

「まずい!!艦同士の専用通信に切り替えぬとは、迂闊だぞ慶次郎殿(汗)」


 慶次郎

「おっ、御許しを!今すぐ娘は叩き返しまする!」


 濃姫

「何を言う!馬鹿ですかあなたは?今すぐその娘、頂戴しなさい。皇帝閣下がキプロスに向かうまで丁重におもてなしするのですよ。いいですか?

 お・も・て・な・し。ですよ。」


 一同(信長含む)

「・・・・・・・・」


 濃姫

「昨日の今日で正式契約を結びに来るこの動きの速さ。

 得体の知れない大日本皇国の軍艦ひしめく軍事基地に、武器も装着せず商船で訪れる度胸の良さ。

 しかも自分の娘を献上しようとするその商人、まこと本人の娘かどうか等どうでも良い。政略結婚の意味を深く理解しているw

 ならばこちらもそれを利用しましょう。オスマン帝国地中海沿岸部、織田経済圏に取り込む絶好の機会!

 良いか慶次郎逃がすでないぞ!


 シャキン!ドス!ひぃぃぃ濃姫様、、槍が光る槍が出てますうぅぅ」


 側に控える侍女の怯える声まで通信に入ってます。。。。。


 一同(信長含む)

「・・・・・・・・(大汗)」


 信長

「(汗)サ、サルデーニャ島の敵船は、第2艦隊のアパッチ・ヘルファイヤ攻撃で片付ける。

 もっとも空爆するのは旗艦のみだ。指揮官が目の前で轟沈すれば、雑魚どもは右往左往するだろう。

 信時も有楽斎も敵は無視して先に進め。もし進路上に来たら衝突して構わぬが、砲撃・空爆等の虐殺は禁止!これから織田総合物産株式会社の御得意様になる連中だからな、励め!」


 信時&有楽斎

「「(汗)ラッラジャー!!」」


 プツンーーーーー


 前田慶次郎

「あっ、あれ?大殿!おおとのーーーー(大汗)」


 焦りまくる慶次郎、皇帝閣下を昔の呼称"大殿"で呼びまくっています。

 全員慶次郎を見捨て、通信を艦同士の個別専用デジタルに切り替えた模様。。。


 濃姫

「聞いておるのか?慶次!!その娘、死んでも逃してはなりませぬぞ!返事はどうした!!」


 慶次郎

「はっはい!!はい!はい!」


 濃姫

「軍事行動中であろう!ラジャー!と言わぬか!たわけ!!」


「ひっ!ラ、ラジャー!!」


「宜しい。女性慣れしている慶次郎が見目麗しいと言う娘。私も会うのが楽しみですよ。おほほほほほほ。」

 プツン!通信オフったようです。。


 奥村永福・筆頭家老

「大将!第5艦隊前田慶次大将!気を確かにww」


 慶次郎

「お前…他人事だと思って……」


 *****


 東京都江戸東区・織田城内

 織田濃姫クリニック


「美幸ちゃん、あこちゃん、また1人側室が増えるけど織田家繁栄のためだからよろしくね~(満面の笑み)」


 慶次郎との全てのやり取りを見ていた美幸&あこ

「「も、もちろんですとも(汗)」」


「さてと仕事よ~~

 健康な赤ちゃんを沢山この世に御迎えしてあげましょうね~もちろん母体も健康にね~」


 今もってこの地球上で最強は織田濃姫様で御座いまする・・・

 m(_ _)m


 また明日。


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