第89話 前田慶次郎・台湾大開拓~の嫁獲り

 1573年11月1日 台湾


 前田慶次郎

「この島に来て今日で半年。

 "望月水路"のおかげで豊富な灌漑用水が行き渡り、嘉南平原が肥沃な土壌に生まれ変わった。」


 奥村助右衛門永福

「皇帝閣下より譲り受けた名護米が、いきなり10万石も収穫出きるとはな。」


 慶次郎

「ああ紛れもなく望月六郎・幕府稲作奉行のおかげだな。」


 奥村

「六郎が言うにはまだ水田開発は1割程度らしいぞ。3年後の目標は120万石に乗せると言っておる。」


「かーー120万石か!豪気なもんだ。」


 野崎八左衛門知通

「桃園での台湾茶の収穫も大豊作でしたな。最初あの赤土を見たときは不毛の台地と思っておりましたが、まさかあんなに美味な茶葉が育つとは驚きでござる。」


 慶次郎

「東京都で大ブームらしくてな、全て織田宗家が買ってくれたのは良いが、九州・沖縄からこっちにも回せとクレームが入ってしまった。

 皇帝閣下の神力で(コピー)対応して貰ったが嬉しい悲鳴って奴だw」


 奥村

「しかしあの神力は凄すぎる。

 いきなり100億円も振り込まれて確認したら、九州・沖縄分の売上を開拓現場と折半したからだと。

 流石に何もしてないから受け取れませんと言ったら、その夜に皇帝閣下がお見えになり"貰っておけ、こっちこそ何もしておらん"と半ば脅されて織田金貨を受け取った・・・」


 野崎

「脅して金品を奪う話しなら聞いたこともあるが、金を受け取れと脅す人に出会った事はありませぬな。」


 奥村

「全くだwwただ生産力を早急に増やせと本当に脅されたがな(苦笑)」


 慶次郎

「茶葉が酸性の土壌と高台を好むなんて皇帝閣下の助言がなければ、茶畑事業は思い付かなかった。

 本当の台湾茶産みの親は皇帝閣下だ。生産力増量の件頼んだぞ奥村。」


「ああ、加賀一向一揆の連中が濃姫様と美幸様の教えを受けて洗脳を解かれてな、先頭に立って働いている。

 飢える寸前の暮らしをしていた者達だ、腹一杯食べれて新築マンションで毎晩風呂に入り、清潔な衣服を着れる生活。

 美幸様が言っていた"衣食住"が充実すれば、人は間違った教えに導かれないは本当だった。」


 野崎

「あのお方も若いのにしっかりとした思考を持ってますな。流石は馬場信春・参謀総長元帥に育てられただけはある。」


 慶次郎

「濃姫様といい皇帝閣下は"良い女性"に恵まれているよな、羨ましいぜ。」


 奥村&野崎

「「あっ!(汗)うっ!(汗)」」


「何だどうした?今の"良い女性"は"井伊直虎様"に掛けたんだが、気付いたかw??何だ二人とも土下座なんぞしおって?」


 奥村

「ばか慶次、、、後ろ(汗)」


 ん?振り返った慶次郎は2度見した後、ジャンピングスライディング土下座を見事に決める!


「こ、皇帝閣下様!!三河領の復興で御忙しい中、台湾へお運び頂きまして恐悦至極に存じまする(大汗)」


 織田信長

「うむご苦労である。

 ときに慶次郎、帰蝶と美幸に井伊直虎がどうかしたか?」


「ど、ど、どうも致しませぬ。。。い、何れも素晴らしき女性にて!皇帝閣下様が羨ましいな~なんて奥村が言うので、同意していただけで御座います(大汗&冷や汗)」


 奥村

「ぐっ!!てめぇ慶次(脂汗)」


 信長

「ほお~そうか羨ましいかニヤリ。

 ところでなあ慶次郎に奥村。今日訪ねて来たのは仕事の話しでは無いのだ。

 余の叔父上・織田信実の娘を2人連れてきた、余の従姉妹いとことなる。」


 ズン!

 見目麗しい若い女性が2人。その侍女、付き人や女中・見習い奉公人・世話人など総勢100人もの女性達が収納から、出てくる出てくる大豊漁。


「「「おおおおお~」」」

 台湾に来て半年、女っ気なし生活を送っていた風流遊び人の2人。

 台湾開拓に多忙を極め、人生で1番働いていた2人ではあったが、遊郭も芸者遊びも出来ぬ環境でガス抜きが必要との信長の判断だった。


「織田信実が次女、織田浜辺に御座います。」


「同じく織田信実が三女、織田美波に御座います。」


 慶次郎&奥村

「「・・(鼻の下伸び伸び)」」


 信長

「浜辺も美波も犬山城生まれだ。八丁味噌大好きおみゃーら2人には文句無しの嫁御だぎゃ~貰ってちょ。」


 慶次郎&奥村

「「へっ?・・・・・・」」


 信長

「・・・うむ、場を和ませろと帰蝶に言われたのでな・・改めて申す!

 前田慶次郎は織田浜辺と奥村永福は織田美波を、それぞれ室に迎え入れ所帯を持て。

 仲人は皇帝である余と皇后の帰蝶が勤める!浜辺と美波は余の従姉妹!

 それぞれ18歳に17歳、尾張生まれの尾張育ち。味の味覚も習慣も同郷である御主等と合うであろう。

 早速だが明日祝言をあげる。台南の佐助に根津、台中の望月、才蔵は余が連れて参る。

 尾張から御主等の一族郎党も連れて来るゆえ、今日は台北110にて宿泊させる。

 準備は織田宗家にて執り行う故、2人のすることは無い!良いか?これは皇帝としての"勅命"である!!」


 慶次郎&奥村

「「ぐっ!!勅命!!」」


「何ならみことのりを書こうかw?」


「「滅相も御座いませぬ!」」


「そうかw慶次郎、奥村、年貢の納め時だ!励め!」


「「畏れ入りました・・・」」


「浜辺美波の2人に侍女ら他の者も、今日は台北110ビルの108F織田家専用フロアーにて宿泊する事を許す。明日までゆるりと過ごせ、温泉もあるぞ。」


 浜辺と美波

「「ありがとうございます。」」


 シュン!


 一同

「「「本当に消えた!!」」」


 ーーーーーーーーーーーー


 皇帝と皇后の仲人しかも織田信長の従姉妹を娶る。つまり織田家一門親戚筋になるわけで、絶体にNoとは言えない状況っす。。。。。


 また明日。

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