第34話

海岸沿いで走ると気持ちいい…。



心地がいい風…。





何より、哲と一緒に走ると何故か心が弾んで考え事が一気に吹っ飛んでしまいそうな気がした…。



コンビニで、缶コーヒーを買い、砂浜で休憩をする事にした…。




哲が話し始めた…。




「ケン…。

最近、なんかあった……??

後ろから走って気が付いたんだけど、今日のお前の走り、荒々しく感じたからさ…。」





「色々とね…。」





「そっか…。

女搦み……??」





触れて欲しくない事を言われた…。




図星なんだけどね…。




「あぁ…。

そうだよ…。」




「そっか…。

今日、家でご飯食べて行けよ…。

久しぶりに会ったんだしさ…」





「幸実さんに悪いだろ…??」





「幸実にはもう話してあるから心配すんなって……。

ケンが、家に来る前に話して置いたからさ……。」




「遠慮なくご馳走になるよ…。」




哲の家に向かって帰る事にした…。

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