№826 死を覚悟した

出張の準備のため

朝早く目をさまし

衣類をバッグに詰めている際に

経験したことのない激震が

襲ってきた

「終わった」

死を覚悟した


夜明け前

ふとあの大震災を思い出す

明日も来ると死ぬ自覚をしないまま

逝った人々

もうすでに転生したのか

それとも死んだ自覚のないまま

現世にとどまっているのか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る