EchoWorksGame X EXHIBITIONS
紙の妖精さん
エピソード1
午後の放課後、陽が差し込む図書室。
慈綿平詩猫(じわただいらうたね)
円優(まどかゆう)
円巴雨(まどかとう)
花崎紫黄(はなさきしき)
そして猫田尼姫(ねこたにこ)の5人がいつものように集まっている。詩猫がノートを開き、少し照れながらも興奮気味にみんなに向けて話しかける。
詩猫「ねえ、みんな!“魔法少女陽日智ちゃんの魔法戦争学校物語”が、本当にたくさんの人にプレイされてるんだって!」
巴雨「えっ、本当?それってただのデータじゃなくて、実際にあのゲームをダウンロードして遊んでくれてる人がいるってこと?」
優「そうだよ。SNSでもすごい勢いでシェアされてるんだ。小学生が作ったって話題になって、いろんなゲームサイトでも紹介されてるみたい。」
紫黄「信じられない…私たちのゲームがこんなに反響を呼ぶなんて!やってみるもんだね。」
尼姫「ねえ、こんなにたくさんの人がプレイしてくれてるなら、次のゲームも作れるんじゃない?もっと面白いゲームを!」
詩猫の目が輝き始め、みんなもワクワクした表情で彼女に注目する。
図書室の机を囲んで、5人は真剣に話し合う。「陽日智ちゃんの魔法戦争学校物語」を作った経験とその成功を糧にして、彼らは次のプロジェクトについて議論を始める。
詩猫「ねえ、みんな。もし私たちで本格的なゲーム会社を作ったらどうかな?この収益を使って、ちゃんとした設備を買って、プロジェクトを進めるっていうのもアリだと思うんだ。」
優「ゲーム会社…か。そうなると、ただ趣味で作るだけじゃなくなるよね。でも、みんなとなら絶対面白いものが作れる気がする。」
巴雨「でもお金の管理とか、どうするの?機材も必要だし、制作期間も決めないと…会社を立ち上げるのって大変そうだな。」
紫黄「そういうのも含めて、私たちで全部考えるってのも楽しいかも。みんなで役割を分担して、本気でやってみる?」
尼姫「新しいBGMもたくさん作るね!前作よりもっと感動的な曲で、プレイヤーを泣かせたい!」
全員がそれぞれの分野で意欲を見せ、意見を出し合う。13歳ながらも、一歩を踏み出す勇気と情熱がみなぎる。
「会社設立」を本格的に考えた5人は、まずプロジェクト名を決めようということに。机を囲み、名前の案を出し合う。
詩猫「“陽日智ちゃん”がテーマだから、それにちなんで…『EchoWorks』っていうのはどう?」
優「うん、いい響きだね。陽日智ちゃんが世界に広がる感じがするし、私たちのゲームも同じようにたくさんの人に届くといいな。」
巴雨「『EchoWorks』、いいね!でも、陽日智ちゃん以外の作品も作りたいから、広く使える名前がいいかも。」
紫黄「でも、陽日智ちゃんが私たちの出発点だから、やっぱり大事にしたいな。『Echo』には私たちの声を反響させて、みんなに届くようにっていう意味を込めたい。」
尼姫「じゃあ決まりね!“EchoWorks”で、私たちの会社が誕生するってことで!」
全員がうなずき、「EchoWorks」として活動を始めることに決定。彼らの新たな冒険の第一歩が、図書室の机の上で力強く踏み出された瞬間だった。
設立を決めたものの、実際に次に作るゲームについての方向性がまだ固まっていない。再びディスカッションが始まる。
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