焦げる

浅貴るお

第1話

 私は、噂話で、ソイツがお金に困っていると言う話を聞いた。

 その真偽を確かめる為、私は、ソイツに電話をした。

「もしもし」

「どうしたの?」

「お金に困っているって、話をきいて」

「うん。困ってる」

 話は本当だった。

 現在の私は、多少蓄えはあった。その為か、心に多少の余裕かあった。

 そこで、困っているなら、助けようと言う感情が湧いて来た。

「いくら、足りないの?」

「……2万」

 2万円か、貸せない額ではなかった。

「その額なら、貸せるよ」

「マジで!?」

「うん」

 そうして、私はソイツにお金を貸すことになった。

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