独り言

めぐみ

第1話 「列車に乗って」

海沿いを走る列車から

見える景色はまるで風景画の様に綺麗


車窓の窓を開けると、爽やかな

風と共に、聞こえるガタンゴトンと言う

列車の声は?


「どうだ、綺麗な景色だろ」


わたしは心の中で、列車に言う。

「うん、とても綺麗な景色」

そう言ってしまった。


ガタンゴトン

列車は言う。


「もう少し走れば、海沿いから大平原に

向かうぞ」


わたしは列車に語り掛ける。


「どんな大平原なの?」


ガタンゴトン

列車は言う。

「そう、平原いっぱいに咲く、ネモフィラ

の大平原だ!」


わたしは言う

「ネモフィラの大平原なの?」


ガタンゴトン

列車は言う。

「そうさ、青いネモフィラさ」


わたしは列車向かって言う。

「青いネモフィラが大平原にいっぱい

咲き誇ってるの?」


ガタンゴトン

列車は言う。

「そうさ、君をそこまで連れてってやるぜ」


わたしは言う。

「ありがとう!列車さん」


ガタンゴトン

列車は言う。

「君の為に、ここまで走って来たのさ

ようく!

目に焼き付けておけよな!」


わたしは列車に言う。

「はい!目に焼き付けて置きます。」


ガタンゴトン

列車は言う。

「ほーら、見てご覧よ

青いネモフィラの大平原だ!」


わたしは列車に言う。

「凄い、どこまでも続く青いネモフィラ!

まるで、青い絨毯じゅうたんのようです。」


ガタンゴトン

列車は言う。

「ここが終着駅だ!」


大平原の中にポツリと小さな駅が見えて来て

車内アナウンスが流れる。


「次の駅は終着駅の成功せいこう

成功!お荷物のお忘れがないように

お願い致します。

次の駅は終着駅の成功。」


ガタン コトン ガタン コトン

列車は言う。

「ようこそ成功へ

君に贈るぜ、君は可憐かれんな女の子だ。

じゃーな!また会おうぜ!

それまで、元気でな!」


わたしは列車に向かって言う。

「列車さん、ありがとう!

また、会える日を楽しみにしてるね。」


ガタン ゴトン ガ タ ン コ ト ン

「またな!可憐!」


わたしはすがすがしい心になり

成功の駅を後にした。


後書き


列車の旅はとても心わくわくする。

もし列車と会話が出来たら?

こんな会話もするのかもしれないと

書き記しました。

御一読をしてくれてありがとうございまし

た。

この春は是非、列車の旅を楽しんで

下さい。


めぐみより

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