沈むのは

重すぎるから？

濾過しても

目づまりするから

また眠れない

【字余り】

▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥

　――バカバカバカバカ。

　意識しないようにしているのに。

　気付くと、吸い込まれそうになる。

　目で追いかけちゃう。

　近づこうとする頑張ってみるけれど、この距離が縮まらない。

　そして、他の子と仲良く話す君を見て。

　ますます――感情が沈殿していく。

　（バカバカバカバカ）

　ますます、想いが足を搦め取って。身動きできないくらい――もう、手遅れ。

「……空君のバカっ」

　こんな夜は、きっとまた眠れない。

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