第2話

「待ってろ…今助けてやるからな…」





無精髭の刑事は小声で呟くとゆっくりと拳銃を構えた。




「や、やめろ…撃つな…!!」




犯人はひっくり返った声でガタガタと震えだす。




刑事はカチリ、と撃鉄を引くと雨で狭まる視界の中、方目を閉じて犯人に照準を合わせた。




「俺は撃ちたくない!撃ちたくないんだあ!!」




(撃ちたくない…?)




刑事が一瞬両目を開けた時、




「うっうわぁぁぁああ!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る