第41話

「ね、香は将来のこと決めてる?」


「ん?僕はねぇ千夏の旦那さんになれるならなんでもいいかな」


「そ、それは嬉しいけど」


「千夏は?千夏は将来どうしたいの?」


「確かに私も香のお嫁さんになりたい。でも、将来なんの仕事をしようとか、そういうのがわかんない」


「ふふっ」


「えっ、私、おかしなこと言った?」


「言ってない、言ってないけど、その真剣な顔も可愛くって」


「も、もう」


「でも正直な話、千夏にはずーっと家にいて欲しいなぁ。仕事しないでずーっと家に」


「えっ、でもそれじゃあ生活が」


「それは僕が稼げばいいでしょ?千夏が外を出るのは僕とデートするときだけ。それくらい僕は千夏が大好きで誰にも合わせたくないとも思ってる」


「うぅ。ほ、本気?」


「当たり前じゃん?」


「か、考えとく」


「ふふっ、まぁ、拒否権は作らせないけどね」

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