中学生の頃の記憶

第3話

今となってはまだ新しい中学生の記憶のお話。


優しい母と父、そして香と暮らしていた。


父は医療メーカーの社長。母はデザイナーの社長。父の弟は食品メーカーで有名なシェフ。母の双子の妹は、モデル。

この家系は様々なところに顔が効きそうなくらい優秀な人ばかりなのだ。



「おはよう、千夏」


「お父さん、おはよう」


「あら、千夏ちゃん。おはよう、今日は少し早く起きられたんじゃない?」


「うん、早く起きられた」


「あ、ごめん千夏ちゃん。香のこと起こしてきてもらってもいい?」


「うん、わかった」



コンコンッ

「あの、香。起きてる?」


「・・・」



返事がない。寝てるのかな。入ってもいい、かな。



「香?入るよ?」



そして扉を開ければ髪もあまり乱れず気持ちよさそうに寝ている香がいた。とても起こしづらいけど、学校があるから起こさないとダメだよね。

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