第10話
ということで先輩方と空き教室に来たのはいいのだけれど、、、。
「ねぇねぇ、出店、なにがいいかなぁ」
「あー、出店。食べ物とか?」
「暑そう」
「先輩、私が今1番暑い」
また後ろから抱きつかれて暑い。
「ずるい、内田くん。私もなっちゃん抱っこしたいのにぃ」
「無理。チョコとミルクティー買ったの俺だから」
「私のこと飼い慣らそうとしないで?」
「もぉ。あ、出店のことだけどねぇ、さっき松崎先輩に言われたんだけどぉ、候補は一応あるみたいだよぉ」
「候補?何があるの?」
「やっと櫻井くんも乗り気になったぁ?」
「うん、やらなきゃいけないやつだしね」
「それで候補はねぇ,フルーツ飴、バナナチョコ、ボールすくいって感じみたいだよぉ」
「どれもあんまり変わらない気が」
「だよねぇ」
「でもボールすくいって、子供来るんでしょ、俺うまく対応できる気がしない」
「そうなのぉ?意外だねぇ、櫻井くん」
「夏希は、どれがいいの」
「私は別にどれでも。あーでも、バナナチョコが好き」
「なっちゃん、バナナチョコ好きなんだねぇ、ならそれでいいんじゃなぁい?」
「だね。もう決まったし,俺寝る。なにかあれば起こして」
「わかったぁ。おやすみぃ」
プルルルルルル
真央からか、、、。
「なに、真央」
『夏希ってばどこに行ったの?朝のHL 始まっちゃうよ!』
「とりあえず1時間目までは戻らないから」
『またサボり!だめだよ授業出なきゃ!ね?りっちゃんもなんか言ってあげてよ』
『真央の言う通り、授業やれよ〜』
「はぁー」
『あっ、今ため息ついたでしょー!』
「もう、切るから」
『あっ、ちょっと!』
はぁ、うるさい。そっちの2人で仲良くやってればいいのに。こっちになんて構わないで欲しい。
「夏希」
「なに」
「スマホ貸して」
「え、なんで」
「いいから、貸してよ」
「変なことしないなら」
「うん」
なにすんの、春先輩。
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