第12話
「…彼女はなんで、赤髪なのかな?」
近くにいた同じクラスの女子生徒が話している。
きっと私のことだろう。髪を染めている人はいるけれど、赤髪は私だけだし。
そして話しかけられた男子生徒が返す。
「…赤が好きなんではないでしょうか」
「馬鹿なだけじゃないの?赤とかだっせー」
うわうざ。爽に怒られろ。
私が赤髪にしたのは他でもない。爽が私に赤が似合うと言ったから。
だから髪もピアスも赤。
そんな偏見はやめて欲しいものだ。
だがここで手を出せば、心の器が小さい人間みたいじゃないか。
…どうしたものか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます