第3話

「おはよ、萌ちゃん」


「かわいいわー!萌ちゃん!」


「おはようございます。流川(るかわ)さん。ありがとうございます。永海(なみ)さん」


「おはよ。萌。今日も世界一かわいいね」


「おはよ、爽」


こんな簡単に朝から甘い言葉を囁く彼だけど、私よりも能力は全て上だし、ほんとムカつくこともあるけど、なんやかんや良いやつ。



「さ、行きましょ!」


お互いの車に乗り、学校に向かう。



私が通う花川高校はなかなかの不良校。

私にとってはいいところ。



私のお母さんは元ヤンキー的な人。

今でもお母さんの作ったチームは残ってるみたい。確か名前が“レッドライト”


赤く輝くライト、という感じの意味らしい。元はお母さんも赤髪だったけれど、お父さんに一目惚れして、そのあとは一生懸命自分磨きをしたらしい。


とは言ってもたまに昔のお母さんの性格が出てきたりするんだけどね。

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