第7話

多一が産まれてから3年が経とうとしていた頃。お母さんが家を訪れた。



「こんにちは。あらまぁ、多一くん。大きくなったわね」


「母さん」


「お母さん、久しぶり」


「久しぶりね、千夏ちゃん。最近はどう?香とうまくいってる?」


「うん。問題ないよ」


「あらそう、それなら本当によかったわぁ」


「お母さんは元気そうで、ほんとによかった」


「当たり前よぉ、まだ死んでなんかいられないもの。というか、相変わらず香は、、、」


「なに」


「千夏ちゃんには優しいんだなぁって思っただけよ」


「そんなことは「そりゃそうでしょ」



え、そうなんだ。



「まぁ、幸せそうだからいいんだけどね」

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