第4話

「彼は私の唯一の付き人。氷だよ。仲良くしておやり」


「ひょ、う」


「初めまして。菜乃花様。私、氷と申します。これから何卒,よろしくお願いいたします」



礼儀正しくお辞儀をする彼はとても美しかった。


彼の髪は薄い紫色に輝いていて、太陽の光に透かしているととても綺麗だった。



「さぁ、ここでこれから菜乃花も住むんだよ」


「う、ん」



そう案内してくれた彼。香美弥もまた、美しかった。


彼は、氷とは違い、とても濃い紫色の髪をしていた。


太陽に咲かしてもその紫が濁ることも光ることもない。とても強い紫色。

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