第27話

「ね、またいつかあそぼーよ」


「、、、いつか、ですからね」


「そーだね。ま、俺が勝手に行くけどね」


「、、、理不尽過ぎます。急に来られても困ります」


「じゃ、連絡先交換しよーよ」


「え」


「ほらはーやーく」



これは自分が悪い気がする。



「わかりました」


「ん。夕那ちゃんの連絡先ゲット〜」


「悪用しないでくださいよね」


「しないしない。他のだーれにもあげないよ」


「、、、なら良いですけど」


「じゃ、出発するよ」


「はい」



20分ほどで今日出会ったところに着いた。


「はい、着いたよ」


「あの、一応聞きますけど、私の家知ってたりしますか?」


「さあ、どうだろうね?」


「、、、知ってそうですけど、まぁ、いいです。今日はありがとうございました,案外楽しかったです」


「それはなによりだよ。じゃ、またね、夕那ちゃん」


「はい。凛さん。ありがとうございました。またいつか」



私が振り向き歩き出したあと、後ろの方で車が走り去る音がした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る