第14話

すると、


「凛さん。そろそろ、、、」



なんだろう。あの人、、、すごく嫌な顔してる。


凛さんと呼ばれる彼を呼びに来た女性。彼女は好意がありそうな気がするけど、彼はそうでもないように感じる。



「すみませんが、もう行きますね」


「あ、おいっ」



取り残されたほうの方がとても可哀想だ、、、。まぁ、自業自得ではあるけど。



「あの、大丈夫ですか」


「え、ああ」


「百円失くしたんですか?それとも五百円ですか?」


「百円が、、、」


「じゃあ、はい」


「いやいや、流石にそれは、、、」



意外と優しいんだろうか、、、?



「いいですよ、はい。それじゃあ私もう行くんで」



相手の手のひらに乗せて、私は夕食会場に向かった。

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