卒業式

今日は卒業式。

そして今日は佐久間一家と松崎一家。そして、愛香さん。祐美さんも、もちろん来る。

「うん、恵梨可愛い」

「照れる！」

「ふふっ、可愛い」

「あぁ、もぅ」

「ほら，もう式が始まるよ。準備しようか」

「ぅん」

「あーあ、いーな、いっちー」

「なにが？」

「えっちゃんが彼女なんでしょ？いーな。羨ましい」

「羨ましい？」

私はつい聞き返してしまった。

「だって、こんなに可愛くてさ、優しくてさ、思いやりがあってさぁ」

「春樹。手出したら許さないからね」

「わ、わかってるよ。いっちーが怒ったら絶対怖いじゃん。自分の首を絞めるようなことしないって」

「まぁ、佐々木くんの彼女にはならないけどさ、困ったら言ってね。私、佐々木くん結構助けられたからさ」

「えっちゃ〜ん！やさしぃ」

「はぁ、恵梨」

「だって、私の居場所2人の間しかないじゃん」

「､､､そう、だね」

「ほら，いっちーもえっちゃんも大切な卒業式にそんな悲しい顔になっちゃダメだよ？ほら！笑顔！ね？」

「うん！そうだね！」

「まぁ、そうだね。手出したら許さないけどね」

「出さないって、ほら遅れるよ？行こ」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい