第43話

「はい!笑ってくださーい!」



少し頬を緩め、私は深凪さんと腕を組む。



「撮りまーす!3、2、1!」



カシャッカシャカシャッ



シャッター音が数回なって、私たちは式場へ足を向けた。



「緊張してる?」


「そ!そりゃもちろん。深凪さんは?しないの?」


「まぁ、するけど、今がすごく幸せで、そんなこと感じないかな」


「そ、そっか」



照れてることを実感してるからか、正ししいと思える言葉が見つからなかった。

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