第20話
ピピピピピピピピ
ピピピピピピピピ
「う、、、朝、、、」
起きてからおでこに触れても熱は再発していないようだった。
そして私は転ばないように気をつけて階段を降り、リビングへ向かった。
「深凪さん、おはよう」
「おはよう、楓。顔色は良さそうだね」
「うん、ありがとう。すっかり良くなったよ」
「今日、体調が悪いようなら連絡入れてね」
「うん、ありがとう」
「あ、楓」
朝食ができるのを待っていると、思い出したように深凪さんが私を呼んだ。
「なに?深凪さん」
「スマホ,貸して?」
「あ、スマホ?はい」
何をするのかわからないけれど、スマホを手渡せば少し操作してから返してくれた。
「なにかしたの?」
「うん、GPSだよ?」
「GPS?」
「うん。それ、消さないでね?」
「うん、わかった」
「はい、朝食ね」
「ありがとう」
そして朝食を食べ終われば深凪さんは仕事へと向かい、私も学校へと向かった。
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