第51話

「お帰りなさいませっ。良真様!」



初めてこの家に来た時に見た方々がたくさんいた。


でもその時とは違い焦っているような表情に見えた。


すると、1人の家政婦さんが、まりさんに声をかけたようだ。



「奥様!お帰りになられましたっ!」



その声を聞くなりリビングから急いで来たまりさん。



「大丈夫っ!?」


「はい。そんなに心配しなくても、大丈夫です。心配をかけたみたいで、すみません」


「心配するわよぉ…。本当に焦ったんだから…」


「すみません」


「ゆずちゃんが謝ることじゃないわよっ。あとは任せなさいねっ!」


「えっ?」


「そうそう。ゆず先輩は僕たちに任せていればいいんです」


「えっ?」


「失礼致します。奥様。お茶のご用意ができました」



すると、話していた私たちのそばで片足を折り、深く頭を下げながら話す1人の家政婦さん。



「ええ。わかったわ。ありがとう」



そうしていつものリビングへと通される。

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