第26話

歳下にこんなにも圧倒されるなんて…。


はぁ。情けない。



なんて考えていると周りからの視線が痛かった。



え、なに。私なんかした?関わってもないよね?え?



なんて考えていると私を見ている人以外が見ているのはどうやら私の上の方のようで…。



「うわっ!!?」


「声でっか」



上を見上げるといたのは良真。

どうやら私は考えすぎていて、彼の気配に気が付かなかったらしい。



「え?なんでいるの?」


「え、なんか合コンに連れて行かれそうだったから…」


「…なんで知ってるの?」


「まぁ、理由はなんでもいいじゃん?」


「よくないんだけど…?」


「ま、もう用は済んだから帰るね。またね、ゆず先輩」



彼は手をヒラヒラさせて、教室を出ていってしまった。



「えっ、あ。バイバーイ」



忙しい奴だな、なんて思ってながら私も手を振る。すると、クラスメイトに囲まれていた。

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