永倉圭夏さま

高血圧の原因や諸条件がわからないのでなんとも言えませんが……(もちろん教えろ、とは言っていません)

まず大前提、まともなお医者さんは、上の血圧は年齢プラス90〜100は許容範囲だと言います。作中でも触れた通り、年齢が高いほど心臓や血管や各種筋肉も老化してガチガチになるので、心臓が高出力、つまり高血圧になります。

そして体が大きければ大きいほど、血圧は自然と高くなります。巨人症の方や相撲取りの方は、多くが若くして高血圧からの心臓病で亡くなります。

あとは食生活もあります。医食同源とは良く言ったもので、生活習慣病に大きく関わります。現代人はマグネシウム(血管の拡張により高血圧を抑えてくれます)が不足しており、かつ、真逆の働きをするカルシウム(こちらは血管を収縮させ、血圧を高めます)過多の傾向が強いです。マグネシウム対カルシウム=1:2が理想です。日本人は戦後、アメリカの乳製品売り込みとそれに対する各種乳業会社の結託によって、体に合わない乳製品を押し付けられてきました。例えば学校給食での毎日の牛乳や、乳製品業界のヨーグルト・チーズなどの乳製品の過度なもてはやし、あれは確実に日本人の健康を損なっています(そもそも「乳糖耐性」の低い方の多い日本人に、乳製品を無理やりすすめるのは鬼畜の所業なのですが……乳糖に関しては、拙作『人間よ、己の動物たること忘れる勿れ』で解説していますので、良ければご覧ください)。つまりはもしカルシウム偏重の食生活になっているなら、カルシウム摂取を減らして、マグネシウム摂取を増やすべきです。摂取源は、不純物が懸念される加工されたマグネシウム剤よりも、自然の食品からとる方がいいです。例えば、そば、バナナ、のり、ひじき、豆、五穀、豆腐、抹茶、ごま、わかめ、野菜、魚、椎茸、いちじく、昆布、芋、納豆、とうもろこし、クルミ、などです。それら食材(もちろん他にもあります)と、自身の相性を見ながら摂取するといいでしょう(急に一つの食べ物を連続摂取すると、アレルギーがあった場合が怖いので、慎重に)。

以上を加味すると、そもそも降圧剤を飲むほどの高血圧なのかが、診る人によって判断が変わるかもしれませんが……

少なくとも言えるのは、全く歩かないよりも、一日数千歩は歩いた方が、色々とよくなります。

お大事になさってください、ご健康をお祈りします。

加賀倉　創作