第5話

「ごめんね、久我くん。」




当たり散らして満足したのか機嫌良さそうに帰っていた先生。




その後、さっきの話を誰かから聞いたのか森田さんが申し訳なさそうな顔で謝ってきた。




「いえ、大丈夫です。」




「あの先生、男性看護師に厳しいからね。」





どんな世界でもこういうのはある。




俺が選んだ道だからこんな事でギブアップする訳にはいかない。




「大丈夫ですよ。僕の出来悪いのが悪いですから。」





この仕事に就いた時点である程度覚悟はしている

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