第128話

だから、龍と居るのはすごく楽で心地いい




「どーでもいいけど、無理はすんなよ。

お前、ほっといたら余裕そうな顔をして限界超えてるもんな。」




手すりの上に座りケラケラと笑っている。龍の何気ない言葉に救われる。




「ありがと。」




龍の真似をして手すりの上に腰掛け、足をぶらぶらとさせながら下を見下ろす




下校途中の生徒や部活中の生徒たちがキャアキャアと騒いでいる。




少しでもバランスを崩すと落ちてしまいそうな危険がある。だけど、その一方でスリルが僕を奮い立たせる。





この窮屈な空間で唯一自由を感じられる。




「気持ちいいな〜。」





両手を離し、風を感じるようにバッと腕を広げる




真下は硬いコンクリートで落ちたらひとたまりとない。危ないなと思いながらも気持ちよさそうな龍を眺める。




特に話すこともなく遠くを眺める。ここにいると自分が全部支配した気になる。僕のいる場所は狭くて、世界が広いことを認識させられる。




僕は僕の信じる道を行く、龍のように自由に生きていく。

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