第120話

「あのね桐生くんが休んでる間、毎日藍川くんが教室に来て桐生くんを探してたの。」




その言葉を聞いて納得する。だから、変な視線を感じたのか。





結局話せずに帰ったから会いに来てくれたんだろう。だけど、そのくらいでこんな騒ぎになるとは思わなかった。





色々聞いてくるクラスメイトを上手くかわしつつ授業を受けた。ただでさえ病み上がりのため、余計な事に気を遣いたくないんだけどな。




だけど、そんな思いも裏腹に昼過ぎにガラッと勢いよく扉が開いた。




「伊織はいる?」




そうぶっきらぼうに教室の中を除き込みながら聞いてくる。顔の傷が痛々しく残ってはいるが元気そうだ。




クラスメイトの視線が僕に突き刺さる。これ以上注目されるのが嫌で席を立て龍樹の元へ向かう





「あー、居たわ。

伊織っち、会いたかったんだよ。」




僕の肩に手を回しなが豪快に笑っている。



「そっか、元気そうで良かった。」




実は少し心配してたんだ。

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