第33話

その後、三人でご飯を食べに行って父さんとの出会いを聞いた。




俺の知らない父さん




俺が思っている以上に父さんは凄い人なのかもしれない




それから1か月後、俺は本社勤務となった




母さんは喜んでくれた




兄弟は寂しいと言っていたけど快く見送ってくれた




紫苑は最後まで泣いていた




本社に行って初めて知ったけど、アレックスさんが日本支社から連れてきたもう1人の人物は進藤だった




慣れない土地に一人で行くのは不安だったけど進藤のお陰で少し安心できた



父さんは相変わらず、穏やかで優しい




だけど、優しいだけじゃなくて強さも持っている




他の兄弟は知らない父さんを俺は知っている




今は俺だけに秘密だ



母さんは、


”あの人はとても優しいの。本当はすごく頭が良くて人の上に立つべき人間。だけど、あたしや家族のために全てのキャリアや地位を捨てて傍に居てくれた。あなたたちは知らないけど、学費や家の金とかお金だって全部あの人が出してくれている。

若い頃相当無理して一生分のお金稼いだみたいなのよ。”



と愛おしそうに話してくれた。

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