第23話
少しの違和感を感じたまま仕事を続けた
相変わらず仕事は忙しくてやってもやっても終わらない
今日も気づいたら日付を超えていた
ブラック企業といっても過言ではない
いくら支社だとしてもこんな会社だとは思っていなかった。
さあ、帰ろうとパソコンの電源を落とし帰り自宅をする
その時、
「遅くまで残っているんですね。君は確か桐生くんだったね。」
声が聞こえ振り向くと俺が憧れた人、アレックスさんがいた
「あ、お疲れ様です。」
「うん、お疲れ。」
「俺、あなたに憧れてこの会社に入ったんです。」
どうしても伝えたくなった
あなたに憧れていること。
「センキュー。君は僕の大切な人似ているよ。
仕事のセンスや考え方、そしてその風貌。」
急にそんなことを言われる
それに俺の仕事って、この人社員一人一人の特徴を理解しているのか?
「僕と会社を興した友人は、全てにおいて優秀だった。
今この会社があるのは彼のおかげ。」
余程その人のことが大切みたいでうっとりと懐かしそうな表情で話している
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