第四章

始動

第1話

來空に話をして、1週間。



來智と会うこともなく、


日々忙しく生徒会の仕事をこなしている



「あー、マジ勘弁。あの女どうにかなんねえの?

毎日、話しかけてくんだけど。」



イライラした様子で


部屋に入ってきたのは疾風だった。



部屋にいたメンバーは、ちらっと疾風を見て


またか、と言う顔をしている。



島崎さんだな



毎日、言い寄ってくるそうで


強くあしらうことも出来ず


どうすることも出来ていない。



疾風は一緒のクラスだから必然的に


毎日顔を会わせることになる。



「飛鳥ー。助けてくれよ。

俺、マジでもう無理なんだけど。」



ほんとに参っているのかソファに凭れかかり


泣きそうな顔で見つめてくる。



俺も嫌だよ。



他のメンバーも、関わるのが嫌なのか


島崎さんの話になると無視を決め込んでいる。

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