君と永遠に

ある所A、B、Cの中の良い3人組がいた。

それは、とてもとても仲のいい3人組で…。

Bは、そんな仲の良い事が幸せだった。


「はぁ…」


でも、ため息が出てしまう。

何故ならばマドンナである、Cの事が好きだったからである。


Cはモテる。それに、数々の告白を断っている。


Bは不安だった。

もし告白したら、自分も今まで振られてきた男達のようになってしまうのが。


その事をAに言ったら、

「そうウジウジ考えてる時に他の男に取られたらどうするんだよ」


と言われた。

「でも…」


「なんだ?俺がもし、Cと付き合ったらまともに見られるのか?」


「…」


友達だから。そんなのは建前だが、きっと諦める。

だが、嫉妬に溺れるには変わりないだろう。


「分かった。やってみる」


「おう。そう来なきゃ。もし残念になったら、俺が何か奢ってやる」


「ありがとう」


BはCを校舎裏に呼んだ。

そして、覚悟を決め告白した。


「僕、Cの優しい所とか、可愛い所とかが好きなんだ!だから、良かったら、僕と付き合ってくれ」


「…いいよ」


「えっ?」


「私、Bの事が好きだったもん」


「…そんな」


「信じられない?なら信じさせてあげる」


するとBとCはキスをした。

それも、大人がするような重く、熱烈なキスだ。


「ぷはぁ…」


「…」


何故だか分からないけど、抱きしめあった。

その感覚を離したくなくて、Bも抱きしめた。


それから10年。

結婚式。


BとCはお互いの指に指輪をはめていた。


「おめでとう」


「ありがとう。友人スピーチとかも出て、御祝儀もくれて…」


「これから、子育てが忙しくなるんだから金とかは必要だろ」


「…そうだね。ねぇ、A」


「なんだ?」


「本当に、ありがとう。あの時僕の背中を教えてくれて」


「…当然だ。それに、行動したのはお前じゃないか」


AとBは笑いあい、硬い握手をする。

Bは思う。

本当に、良い友達を持った。

AがBの友達で良かった。


3人の仲の良さが見えた時だった…。

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