第64話

レオside




沙紀は俺の義理の妹だ。



ただし、同い年で俺のトラウマを作った相手でもある。







両親は5歳の時に他界して、その時引き取ってくれたのが沙紀の両親だった。




実の両親は大量の遺産を残してくれていたが、沙紀の両親はとても良心的でその遺産を俺のためにしか使わなかった。





昔からよく言い聞かされた。





ゆくゆくはこのお金の権利を全てあなたに渡すことになるけど、決して悪いことに使わないこと、と。



高校生になって無理やり一人暮らしを始めたけど、その財産がなきゃ出来ないことだった。



いい人たちだった。





だから...、


そんな義理の両親の手前、沙紀のことを相談することはできなかった。



当時、彼女は頻繁に俺が寝ている間に部屋に侵入して、俺の物を盗んだり、盗撮をしていたらしい。



無くなったものに関しては、初めはどこかで落としたのかなと思い込んでいたが、だんだんと不自然だなと感じるようになっていた。




それでも、決して沙紀を疑ったことはなかった。

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