第25話

「今日はみんなに新しいクラスメイトを紹介する」



岩木の話を聞いて教室が、わっと盛り上がった。



「ほら、静かに!」



岩木が手を叩くとみんな黙ったが、視線は教室のドアに集中した。



岩木が歩いていってドアを開ける。



「入りなさい」




岩木の声を受けて、転校生が入ってきた。




昨日の女だ...




教室の中がさっきまでの盛り上がりが嘘みたいに静まり返る。



教室の中にいる人間は、ため息を漏らすばかりだった。



ただ教壇の前まで歩いてるだけの転校生にクラス全員が魅入ってしまった。

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