第77話

朝になりお風呂とご飯をすますとお由美とイネに聞いた。



「えっ?鬢付け油?」



「うん。持ってたら欲しいんだけど」



「別に分ける分には大丈夫だけど」



「それと筆に紐をいくつか」



二人は首を傾げたものの快く貸してくれた。




私は髪に油を塗ると、借りた筆に髪を巻いていき、紐で結わいた。


同じ作業を数回繰り返すのを不思議そうに見ている二人。



さあ、髪を巻き終わったし、あとはお化粧するかな!



「ねえ、紅若。これなにやってんの?」



お由美が聞いてくる。



「これは髪を巻いて癖をつけてるの」



「そうするとどうなるの?」



「もうちょっとしたらわかるよ♪」



イネに答えた。

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