第47話

私のためにいろいろ世話を焼いてくれたけど、根っこはお気に入りの玩具を独占したいだけ。



理屈でなくそう感じていた。



でも邪羅威の目は違った。



冷たくて鋭いけど、そこには一切の欲を感じなかった。




人が纏うぬめぬめした欲望がなく、渇いている。



まるで木枯らしのように。



最初は恐かったけど、そのうち私には心地よかった。




そして邪羅威が言った一言。

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